都内で働いているけれども、リモートワークができるようになったことをきっかけにIターンを考えている人もおられるかと思います。
Iターンを行う上で、実際にチェックする必要があるポイントを4点に絞り、地方在住の筆者が解説します。
家族の同意が得られるか?
まず、家族がいる場合は、家族の同意が得られるかは大前提になります。
特に配偶者・子どもがいる場合、配偶者・子どもはこれまでの人間関係が変わります。
元々家族も前向きだったならともかく、難色を示すところを無理に連れて行って、結局Iターンする地域になじめなかったという場合だと、家族全体が「こんなはずじゃなかった・・」となります。
そのため、家族が前向きに考えており、また実際に現地に行く、現地に滞在してみるなどして、気に入るということは重要と言えます。
現地に何らかの友人・知人はいるか?
Iターンの場合、Uターンと異なり、旧知の友人・知人がいるケースというのは少ないです。
ただ、全く知り合いのいない状況で、土地勘のない地域に飛び込むというのは大変です。(これまで転勤などを多く検討しており、新しい地域になじむことに慣れた人は別)
Iターンする地域の事情に詳しい友人・知人がいるということはプラスになります。
地域によっては、○○さんの紹介なら・・・、で一気に地域になじめるようになることもありますので、地域の様々な事情を予め知っておくというのは大切です。
仕事は確保できるか、あるいは現在の仕事をリモートで続けられるか?
Iターン前に、現在の仕事をリモートで続けるか、もしくはIターン先での仕事は確保できるかを検討する必要があるといえます。
もともと会社がフルリモートに対応している場合は、非常に有利です。また、同僚で地方にてリモートで働いている人がいれば、「実際地方で仕事してみてどう?」という話を聞いてみることは重要です。
もし、出勤が原則の仕事であり、Iターンする上で現在の職を離れる必要がある場合は、仕事の確保が重要と言えます。
転職サイト・エージェントなどを活用し、転職先を探しておくことは重要と言えます。
実際に現地に行き、ここなら定住できそうと思えたか?
実際にIターン候補の現地に行き、数日ホテルなどに止まり、「ここなら住めそうか」というのをチェックしてみることは重要です。
地方にも様々なレベルがあります。
- 地方中核都市(札幌・仙台・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡)など、イベント以外は都心とさほど変わりない暮らしができる)
- 中核都市周辺部(多摩地区・首都圏など、都心に容易にアクセスできる)
- 地方都市(県庁所在地など、比較的オープンで、ある程度のものは揃う)
- 地方都市郊外(ロードサイドで一通りの買物はでき、地方都市へのアクセスも容易)
- 人口15万人~25万人程度の中堅都市(マクドナルドなど主要なチェーン店やユニクロ・スターバックス・無印良品などがある)
- 小規模市町村(人口5万人~14万人程度、大きなホームセンターはある、主要なチェーン店はまばらにある)
- コンパクトな市町村(人口5万人以下、スーパー・ホームセンターはあるが、主要なチェーン店に行くには近隣の市などへ行く必要)
- 過疎地
- 限界集落
下の2つはさすがによほどの事情がない限りお勧めできませんが、ある程度必要なものが売っている地域で、実際にショッピングモールなどを見て「このレベルであれば問題ない」と思える地域なら、大丈夫と言えます。(現在はネットショッピングも発達しているので)
このように、引っ越し前に確認できることは確認しておくことをお勧めします。