IT/webエンジニアの需要は、全国で強い
Uターンとなると、地方になればなるほど求人の幅は狭まります。
ですが、その中でIT/webエンジニアは例外です。
需要そのものの大きさと、場所を問わずに働ける場合も多いため、全国的に需要が大きく、地域によっては積極的にIT/webエンジニアを募集したり、IT系の会社のサテライトオフィスをまるごと誘致している地域もあります。
島根県松江市は、2006年よりRubyの街として新たな地域ブランドの創成を目指している
有名なのが、まつもとゆきひろさんの開発したRubyで企業、IT/webエンジニアを誘致している島根県松江市です。
まつもとゆきひろさんが松江市にゆかりがある関係で、市を挙げてエンジニアやIT事業者の誘致に力を入れています。
Ruby city Matsue として2006年からプロジェクトをはじめ、松江市への人材誘致だけでなく、松江オープンソースラボという交流拠点や、中学生からの人材育成を図っています。
全国で進むサテライトオフィス誘致の動き
島根県松江市の例に限らず、IT、特に開発部門はインターネット回線の安定とセキュリティの問題をクリアすれば、場所を問わず業務ができます。
そのため、これまでは工場誘致などに熱心だった地域も、IT企業に対しても幅広く門戸を開くようになりました。
Shift Localというサイトで、
「IT企業のサテライトオフィス戦略。誘致進む鯖江の今」
という記事があり、ぜひこちらは全体を通して読んでいたきたいのですが、重要なのが、「若者に人気の事務職の求人」が手厚いか否かということで、人材のミスマッチが発生しているという部分です。
ところで、なぜ鯖江市はITやオープンデータによるまちづくりに着手したのか。酒井さんは、「メガネや漆器は伝統産業でもあるが”成熟産業”だ。製造業をはじめとする全体の求人倍率は高い一方で、事務職の求人は少ない傾向にある」と話し、これが雇用のミスマッチを引き起こしていると分析する。つまり、若者に人気の事務職の求人が少ないため、足元では人口が増加しているものの、長期的には若い世代の流出が加速しかねないとの危機感があった。
酒井さんは、「Uターンで戻ってきたくても、そういう職種がないから戻れない人は潜在的に多いはずだ。
確かに製造業をはじめとするものづくりなり、福祉なり、大切な産業は多くある。
しかし、都市部からUターンする人や、若者が積極的に選ぶかというと、なかなか厳しいでしょう。
ここについては、改めて追記します。
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